【特集】いよいよ本格始動 大阪・関西万博!

 2025年4月13日に開幕する大阪・関西万博。開幕に向けた準備が本格始動し機運が高まりをみせる中、プログラムの内容や詳細も明らかになってきた。2020年ドバイ万博からスタートして注目を集めた、万博の新スタンダード「テーマウィーク」もその一つだ。日本経済新聞社が全体協賛する「テーマウィーク」の意義や役割、魅力について、会場運営プロデューサーの石川勝氏に語ってもらった。

大阪・関西万博 会場運営プロデューサー

石川 勝


シンク・コミュニケーションズ代表取締役。
博覧会や展示会の事業プロデュースで数多くの経験を持ち、2005年愛知万博ではチーフプロデューサー補佐を務めた。

大阪・関西万博 会場運営プロデューサー

石川 勝


シンク・コミュニケーションズ代表取締役。
博覧会や展示会の事業プロデュースで数多くの経験を持ち、2005年愛知万博ではチーフプロデューサー補佐を務めた。

期待が高まる万博の場で新しいプログラムに挑戦

 会場運営プロデューサーに就任したのが2020年7月。以来、愛知万博の経験を生かして大阪・関西万博の意義や理念を具体的に事業化するミッションを遂行してきました。一緒に万博を創り上げていただける仲間を募る活動の中で、企業や省庁への参加の呼びかけに対し予想を上回る反響と賛同をいただけたことに大きな手応えをつかんでいます。

 これは、大阪・関西ならではのポテンシャルではないでしょうか。70年万博の成功体験が皆さんの人生に大きな影響をもたらしたという点で、万博の力とそれに期待する思いを改めて感じているところです。そんな中、日本の万博では初の「テーマウィーク」というプログラムへのチャレンジを、鋭意進めています。

世界中の人々の対話で地球課題の共有を

 「テーマウィーク」とは、地球的規模の課題の解決策を対話によって探り、「いのち輝く未来社会のデザイン」を世界とともに創造することが目的の取り組みです。前回の20年ドバイ万博でスタートし、万博に対話プログラムを具体的に組み込んだという意味で、大きな成果を挙げています。万博そのものを進化させたといっても過言ではなく、世界中から注目と評価を集めました。大阪・関西万博がこの成果を継承し、さらに発展させて次の万博に受け渡すことで、万博の新しいスタンダードになると期待しています。

半年にわたる会期中、同じ場所に世界中の国々から多くの人が集まる催しは、万博以外にありません。そのような場で、地球規模の課題や世界共通の課題について話し合うことは、万博ならではの価値であり魅力であると思っています。「せっかく同じ場所と時間を共有しているんだから、みんなで話し合ってみようじゃないか」と。

 既に発表された8つのテーマは、各分野の専門家や有識者などから成るシニアアドバイザーやテーマ事業プロデューサーの方々と議論を重ねながら熟考。「世界的共通性」と「日本らしさ」を兼ね備えることを重要な切り口として練り上げました。各テーマでの対話を経た最後には、「いのち輝く未来社会のデザイン」というメインテーマに着地するような構成にしているのも、特徴的だと思います。

参加する万博は一生ものの価値がある

 もちろん、一般来場者の方々も、「テーマウィーク」で行われるシンポジウムやトークセッションを聴講していただくこともできますし、その様子は映像とともに配信する予定です。また、各テーマに関連した展示会も行おうと考えています。一般来場者の方々にとって、「テーマウィーク」を分かりやすく興味を持ちやすい内容にし、楽しみながら学んでいただきたいですね。 

 そのためには、まずは会場にお越しいただいて、万博を体感してください。万博は、みんなで創り上げるもの。開催前からさまざまな参加機会が用意されていますので、ぜひオーディエンスではなくプレーヤーとして参加してください。

 参加する万博は一生ものです。私自身、万博に携わった経験は一生残る財産で、万博で出会った仲間は一生の友だと実感しています。皆さん、大阪・関西万博を一緒に創り上げていきましょう。

ドバイ万博で行われたテーマウィークの模様 (写真提供:石川勝氏)

※本記事は日本経済新聞朝刊に掲載されたものを引用しています。

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