【日経EXPOフォーラム】Z世代と考える未来社会 #2

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)開幕まで200日を切った2024年9月28日、Z世代とともに万博について考えるイベント「日経EXPOフォーラム Z世代と考える未来社会」が大阪国際会議場(大阪市)で開催された。

メイン会場では、総合司会のウーデン・ジェニファー里沙氏(テレビ大阪アナウンサー)とともに、立命館大学3年生の國分彩生氏と関西大学3年生の田井豊浩氏が学生司会を務めプログラムを進行。基調講演、5テーマの未来共創セッション、2社の協賛講演が行われた。
隣接するフロアでは、企業・団体や海外参加国、学生団体、自治体など約40のブースが出展し、特設ステージではワークショップなども開催。間近に迫った大阪・関西万博に向けて機運を盛り上げた。

本記事では、“繋(つな)がり・共創”、“Z世代が描く未来社会”をテーマにした2つの未来共創セッションの様子と、当日来場した若者の声をリポートする。

未来共創セッション②】万博で『繋がる』 多様な交流や共創が拓く未来へ!

未来共創セッション②】
 万博で『繋がる』
 多様な交流や共創が拓く未来へ!

文化・言語を越えた繋がり
明るい未来へ行動

「万博で『繋がる』」をテーマにした未来共創セッション2は、学生2名を含む5名が登壇した。

「繋がりや共創に関する具体的な取り組みや難しい点は何か?」という木村氏から学生への問いに対し、松永氏は「南フランスの日本語学校生とオンラインでセッションしている。文化や言語の違いはあるが、それを越えた繋がりを感じる」と回答。また、「未来という言葉をどう捉えているか?」という深井氏の問いには、小池氏が「未来は明るくあるべき。そのためには、今の自分たちが何を出来るかを考え、行動することが大切」と答えた。

学生側からの熱心な投げかけも。松永氏が「伝統文化に興味関心がない若い世代も少なくない」と木村氏に相談すると、「興味関心がないのは、実体験がないからだと思う。この万博で、ぜひ実体験してほしい」とアドバイス。また深井氏は若者に向けて「一人ひとりの声を受けて叶えることが我々の責務。ぜひ意見を聞かせてほしい。具体的なアクションにも期待している」と呼びかけた。

最後は、石渡氏が「万博は世界が繋がる機会。自身が描く未来に向けて、どんな出会いや共創が生まれるのかをワクワクしながらイメージしてほしい」とメッセージを贈り、セッションを締めくくった。

【未来共創セッション⑤】万博beyond 若者世代が描く万博後の未来社会

【未来共創セッション⑤】
 万博beyond
 若者世代が描く万博後の未来社会

差別・偏見のない未来へ
万博を学び・気付きの機会に

最後のセッションプログラムである未来共創セッション5のテーマは、「万博beyond 若者世代が描く万博後の未来社会」。まず、新藤氏が「日本の課題は何か? その課題解決に向け、万博で世界の人々とどのような対話をしたいか?」と問いかけた。

小原氏は福島の原発事故を例に挙げ、「放射線検査をクリアした安全なものでも『何となくイヤ』という感覚をもつことが問題だ」と無意識の偏見や差別の問題に言及。長野氏は、「未来に夢や希望を描きにくいことや、未来を変えられると思っている人が少ないことが課題だ」と語った。

山田氏が「紛争や戦争や差別の根本は、食糧なのではないか。食糧問題について、新たなアプローチを探ることを万博に期待したい」と語れば、柴氏は性差別の問題に注目。「性別による差別は、世界的な課題。私たち若い世代の行動で、性差別のない未来を目指したい」と思いを述べた。

そして、セッションの最後は新藤氏がパネリストに未来へのビジョンを聞いた。柴氏は、「日本初の通信制中学校を作る目標に向け、万博での出会いや繋がりを通じて共感と理解を深めたい」と力強く宣言。山田氏は、「このセッションで、教育も社会課題だと気づいた。万博を学びや気づきのきっかけにして未来につなげたい」と話した。
「子どもたちが早く大人になりたいと思える社会が理想だ。そのためにも、万博で大人たちが楽しんでいる姿を見せたい」と長野氏。小原氏は、「差別や偏見がない社会は実現できる。自分の考えを深掘りして対話することが大事だ。万博は、それに相応しい機会だ」と熱く語った。

【Event Report】同世代の取り組みに 刺激受け、関心高まる

【Event Report】
 同世代の取り組みに
 刺激受け、関心高まる

会場には、多くの学生が来場した。メイン会場で講演を聴いたり、ブース展示会場でさまざまな企業や団体の出展者との交流をしたり、特設ステージでのワークショップに参加したりと、思い思いにイベントを楽しむ様子が見受けられた。

来場者の中には、「団体の代表をしており、自治体などと連携して万博に参加する計画をたてている」「福島県の復興支援を行う団体に所属しており、万博本番でも情報発信や、企画を実施しようと仲間と考案中」と話すZ世代も。彼らは各企業・団体のブースを興味深く巡っていた。
また、「同年代の皆が取り組んでいる社会問題も、それぞれの万博への関わり方も多様だと感じた」「展示を見たり話を聞いたりして、彼らの行動力や目標を実現させる力に驚いた」と同じ学生の活動に刺激を受けたという感想も。さらに、「万博のことを深く知る機会になった」との意見もあり、大阪・関西万博への関心をさらに高める場にもなったようだ。

来場者の中には、「団体の代表をしており、自治体などと連携して万博に参加する計画をたてている」「福島県の復興支援を行う団体に所属しており、万博本番でも情報発信や、企画を実施しようと仲間と考案中」と話すZ世代も。彼らは各企業・団体のブースを興味深く巡っていた。
また、「同年代の皆が取り組んでいる社会問題も、それぞれの万博への関わり方も多様だと感じた」「展示を見たり話を聞いたりして、彼らの行動力や目標を実現させる力に驚いた」と同じ学生の活動に刺激を受けたという感想も。さらに、「万博のことを深く知る機会になった」との意見もあり、大阪・関西万博への関心をさらに高める場にもなったようだ。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!