“WA”でともに学ぼう 大阪・関西万博ウーマンズパビリオン with Cartier

カルティエ ジャパン
プレジデント&CEO


宮地 純

著作家・メディアプロデューサー 

羽生プロ代表取締役社長 


羽生 祥子

カルティエ ジャパン
プレジデント&CEO


宮地 純

著作家・メディアプロデューサー 

羽生プロ代表取締役社長


羽生 祥子

カルティエのDNAを万博でも表現

宮地 カルティエは、内閣府、経済産業省、2025年⽇本国際博覧会協会とともに「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」の出展に向けて準備を進めている。 

 カルティエはいつの時代も、自立した精神を持った輝く女性を応援してきた。例えばいまから90年ほど前、女性が要職に就くことは稀だった時代に、初代のクリエイティブディレクターを務めていたのは女性だった。また現在も世界各国・地域の現地法人の社長の約半数は女性が務めている。自分らしく生きようとする女性を応援するという姿勢は、カルティエのDNAに刻まれている。近年は、女性起業家を支援する「カルティエ ウーマンズ イニシアチブ」を2006年に創設。前回の2020ドバイ万博でウーマンズ パビリオンを出展した際は、パビリオンでの体験に加え、さまざまなステークホルダーが国やセクターを超えて対話をし、ソリューションについて考えるパネルディスカッションを150回ほど行った。 

 今回の大阪・関西万博でもドバイ万博の意志を引き継ぎ、「大いなる自然」「ビジネスとテクノロジー」「教育と政策」「アートと文化」「フィランソロピー(慈善活動)」「ジェンダーとアイデンティティ」という6テーマをもとに、パビリオン2Fの「WA」スペースでトークセッションを予定している。 

パビリオン外観パースイメージ © Cartier

男女ともに活躍できる未来を 

羽生 今回の講演に際し、学生を対象に「いろいろな世代が多様に生きる社会を実現するために大切なものとは」とのアンケートを実施した。すると、教育環境が約半数を占め、続いて異なる文化、ヒトと生物の自然との調和、慈善活動、ジェンダーとの結果となった。 

宮地 意外だったのはジェンダーを挙げる学生が少なかったことだ。今の学生にとって、ジェンダーの違いはもはや多様性に関わる大きな要因ではなくなっているのかもしれない。また、自然との調和についての回答が多かったのも驚いた。 

羽生 フランスでは学生や社会人が、地球環境に配慮しない社会では出産できないという運動も起こっているという。日本も実質的な少子化対策だけでなく、こうした自然や環境についての対話も考えていかねばならないのではないか。 

宮地 ジェンダーと多様性について、国別の幸福度ランキングとともに触れておきたい。他の国と比べて日本の幸福度は低いのだが、男女比較でも他国と違って男性の幸福度が女性を下回っている。女性活躍が叫ばれているが、あわせて男女ともに活躍できる未来を考えていくべきではないか。ウーマンズ パビリオンと銘打っているが、男性にも来場いただき、ともに考え、気づきを得られる場としたい。

カルティエ ウーマンズ イニシアチブ昨年の授賞式のイメージ © Jean Picon

活発なディスカッションからアクションへ

羽生 ここで、会場にいるみなさまにもアンケートを行いたい。先程の学生向けのアンケートの回答項目で、ひとつでも行動したことがある項目をお答えください。 

(会場参加者にリアルタイムでアンケート調査を実施) 

羽生 異なる文化への理解や慈善活動が上位回答となるなど、学生へのアンケートとは違った結果となった。 

宮地 リアルタイムで調べて結果が異なるというのも興味深い。万博では90を超える国・地域が参加する。また、それぞれの参加者が政府機関、民間企業、NPO、学生、教育関係者など立場や所属が異なる。「WA」スペースでどんなディスカッションが行われ、どう展開していくかをリアルに体感してほしい。また、そこから新たなアクションへとつなげていきたいという期待もある。 

 前回のドバイでは意識を高めるという成果があった。今回はそれらをいかにアクションにまでつなげていくかを意識したい。また参加者同士が自分ごとと捉え、エンパワーメントの連携を図り、世界へ発信していただけると嬉しい。

"WA"でともに学ぼう 大阪・関西万博ウーマンズパビリオン with Cartier

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