私たち学生取材班は、2024年8月にオランダ王国総領事館を訪問し、取材を行った。商務官(万博担当)であるマルタイン・フーレさんにお話を伺った。
オランダと日本は2025年で交流425周年である。代表的なつながりは、江戸時代の出島だ。現在もつながりがあり、オランダには日本の企業が約700社ある。「企業、政府関係、大学などのつながりを大事にした日蘭関係を強化したい」とマルタインさんは語った。
オランダは2025年大阪・関西万博でパビリオンを出展予定だ。オランダパビリオンのテーマは「コモングラウンド」である。「コモングラウンド」とは、「同じ土台に立つことによって、新しい発想が生まれる」と言う意味が込められている。世界には、たくさんのグローバルな課題が存在する。1つの国だけでは解決できないものも複数の国が集まり、解決へと繋げるのが意図だ。
印象的な外見である。球体の中に入ることが可能だ。
万博期間中6カ月間、テーマに沿ったイベントを開催予定で、文化については毎週イベントを予定している。オランダの文化や芸術と言えば、ゴッホやフェルメールが代表的である。イベントを通じて新たなオランダ文化にもふれてもらい、「日本人が知っているオランダのイメージをアップデートしたい」とマルタインさん。
パビリオンのプロジェクトは、約3年前から始まっていた。万博後、再利用できる資材を使用することを前提に設計され、建築が始まったそうだ。建物の特徴として、上からパビリオンを見てみると日本の国旗の形に見えるよう設計されている。
マルタインさんから「オランダパビリオンに来てや。共にコモングラウンドを創ろう」と温かいメッセージをいただいた。
取材を通じて、「コモングラウンド」への思いやオランダと日本の関係性の重要さ、グローバルな世界でどう生きるべきなのかなど、普段は知ることのできないことを学んだ。
オランダパビリオンを実際に見て理解を深め、答え合わせをしてみたいと強く感じた。
学生取材班:鶴原巧翔(大阪国際大学)