未来に向けて「化ける」を伝える ガスパビリオン

「未来に向けて『化ける』を伝えたい」。自らの使命をこのように語るのは日本ガス協会の植田博史さん、香川洋平さん。 

日本ガス協会は2025年大阪・関西万博でパビリオン出展を予定している。同協会のパビリオン「ガスパビリオン おばけワンダーランド」は「化けろ、未来!」のコンセプトのもと、「脱炭素」をテーマに展示をするという。2050年までにカーボンニュートラルを実現するという目標に向けた、ガス業界の取り組みを紹介する計画だ。

パビリオンの外観は昼と夜で姿が変わり、夜の姿は水素とCO2から合成されたe-メタンを使用したカーボンニュートラルな火をイメージしており、建物の表情が「化ける」。外膜はSPACECOOLという素材が使用されており、この膜を張るだけで中と外の温度が6度程度かわることもあるという。また、膜材、床材、空調設備などは万博終了後、再利用・再生利用を考えている。

ガスパビリオン おばけワンダーランド 建物外観イメージ(昼景)
ガスパビリオン おばけワンダーランド 建物外観イメージ(夜景)

おばけを使って子どもたちにメッセージ

ガスパビリオンでは、カーボンニュートラルについて学ぶことができる。これは、CO2を排出しない希望に満ちた未来に「化ける」ために必要なことだ。しかし、それだけでは将来を担う子どもたちの興味を引きつけることはない。そのため、ガスパビリオン内にはおばけが取り入れられている。おばけを活用することで、ターゲットである子どもたちの関心を引き、ガス業界が伝えたいメッセージを効果的に伝えようという狙いだ。

日本ガス協会 植田博史さん

植田さんは「我々と未来のあり方やエネルギーのあり方を考えてほしい。特に若い方には見たり、学んだりしながら一方的に未来を受け入れるのではなく、未来を変えられることを体感してほしい」と語った。

私たちが普段何気なく使用しているガスは今、過渡期を迎えている。このパビリオンではガス業界がいかに変わっていくのか感じることができ、その未来の姿を見ることができるという。ここで味わえる原体験を皆さんにはぜひ感じていただきたい。

学生取材班:若月拓海(京都産業大学)

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