パソナグループから「ありがとう」

2月14日から16日にかけて「日経SDGsフェス大阪関西―2025年大阪・関西万博に向けて―」が大阪・梅田のハービスホールで開催された。私は学生取材班として2月15日、会場内にブース出展していたパソナグループの担当者に話を聞いた。

パソナグループは2025年大阪・関西万博でパビリオン出展を予定している。同社のパビリオン「PASONA NATUREVERSE」は、「いのち、ありがとう。」のコンセプトのもと、「からだ・こころ・きずな」をテーマに様々な展示をするという。

左からパソナグループの横井香苗さん、伊藤真人さん、川津暢世さん

パビリオンの外観は、アンモナイトのような螺旋を描いている。数度の絶滅の危機に瀕しても耐え抜いたアンモナイトを見習うべき「いのちの象徴」として、デザインに取り入れたそうだ。螺旋形状はDNAの構造にも共通することから、命の繋がりを表すという。

担当者の川津暢世さんは、館内の展示では「1970年万博の『月の石』に代わる目玉がある」と話した。70年万博で多くの来場者を魅了した「月の石」に匹敵するものとは何だろうか。期待が高まる。

また、パビリオンの案内役は手塚治虫が生み出した「鉄腕アトム」と「ブラック・ジャック」が務める。彼らは人間とテクノロジーの共生の象徴と、医療の象徴として今回案内役を担う。鉄腕アトムは大阪万博のために「新しいアトム」として生まれ変わった姿を見せてくれるそうだ。

パソナグループのパビリオン「PASONA NATUREVERSE」外観写真 © パソナグループ

万博を通してパソナグループが伝えたい思いについて、常務執行役員の伊藤真人さんは、「『ありがとう』が響き合う社会になってほしい」と話す。これから目指すべき社会は人と人が助け合うMutual Society(互助の社会)であり、「我々が忘れがちな『助けてあって生きている』ということを実感できる社会だ」(伊藤さん)。また次の時代を担うZ世代に対して「パビリオンで『ありがとう』がふと言葉に出て、人に伝え合うことで幸せを感じ合ってほしい」と語った。

仮想空間などの擬似的な体験が増えている中で、実際に現地に足を運び体験するということは、デジタル化の渦中に生まれたZ世代にとっては貴重な経験となる。ぜひ汗をかいて会場に足を運び、本物を自身の目で見てみたい。

学生取材班:松岡大輝(静岡大学2年)

パソナグループから「ありがとう」

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!