AI時代に生きていく力をすべての人々へ

生成AI（人工知能）の登場に代表されるように、AIが急速に社会に浸透し、身近な存在になりつつあります。

このようなAIの時代において、AIによる不利益を被らず、適切に利用していくために重要となるスキルがAIリテラシーです。AIリテラシーとは、AIを理解し、適切に利用し、その技術が社会や文化に与える影響を考慮し、責任ある行動を実践することです。

今後AIが及ぼす社会的影響を考えると、AIリテラシーはすべての人々にとって重要となるスキルであり、さらに、地域格差や教育格差を是正していくためにも、AIリテラシー教育を日本で展開していく必要があると感じました。そこで、函館市と東京都の学生が、米国の非営利組織aiEDU（エーアイエデュ）と提携を結び、2023年4月にaiEDU Japan（エーアイエデュ ジャパン）プロジェクトを立ち上げました。

aiEDU Japan プロジェクトでは、「AI時代に生きていく力をすべての人々へ」をミッションに掲げ、AIリテラシーの学習機会の提供、教材の開発・研究を行っています。これまで、「AI Snapshots（エーアイスナップショッツ）」という、AIの倫理的な課題や活用方法について議論する教材を用いて、高校生や市民、大学生などの様々な立場の人を対象にワークショップを行ってきました。

また、より多くの人にAIリテラシーの学習機会を提供できるよう、包摂性の確保に取り組んでいます。そのために、教育関係者とのネットワーク構築や教材の無償提供を行い、AIリテラシー教育の全国展開に向け準備を進めています。

AIと人間が共生していけるような未来を築いていきたいです。そのために、教育的側面から私たちにできることは何かを問い続け、より良い未来に向けて活動を続けていきたいです。

大阪・関西万博では、「学びと遊びウィーク」が開催されます。来るべき新たな時代に向けて、新たな学びのアイデアが生まれることを期待しています。

  AIと人間が共生する社会を創造したい！