「ときめき」共有できる世界へ　万博出展の学生起業家

「ときめき」や、わたしたちを突き動かすポジティブな感情を認知し、それを周囲の他者と共有しやすい社会を作ること、これが私の目指す未来です。

自分自身の感情を素直に他者に伝えることは、誰しも少し恥ずかしかったり、ためらったりすると思います。しかし、そのハードルを超えた時、私たちはもっと他者と分かりあうことができるのではないでしょうか。

私自身、小さい頃から周囲には様々な「ときめき」がありました。
素敵な人、もの、こと…たくさんの出会いを経験する中で、高校3年生の時にふと、この「ときめき」という言葉の未知の可能性に心惹かれました。

だからこそ、大学に進学し、まず「ときめき」について探究しようと思ったことが今の活動を始めるきっかけとなりました。

現在わたしたちは、「e-lamp.（イーランプ）」というイヤリング型のデバイスを開発しています。これは、私たちの脈動に合わせて明滅し、血流量によって色が変化するデバイスです。大学で専攻していた数理心理学や感性工学の理論にもとづき、普段見えていない生体情報の変化を可視化することで、感情共有を促進しようとしています。
その他、脈拍をはじめとする生体情報を活用して、様々なサービスを展開しています。

情報処理推進機構による人材育成プロジェクト「2022年度未踏アドバンスト事業」に採択され、法人化。2023年にはベンチャーキャピタルANRIより3000万円の資金調達を行いました。

2023年、スタートアップ企業を大学として主体的に定義し、支援する「慶應義塾大学発スタートアップ」として認定していただいたことがきっかけとなり、万博ではヘルスケアパビリオンへの出展が決まりました。「ウェルネスの未来を拓く」をテーマに、感情共有を促進するブースを企画しています。ぜひお越しいただき、新しいコミュニケーションの在り方を、皆さんに体験いただければ嬉しいです。

  ときめき溢れる社会を目指します！