21世紀に入り、デジタル技術や人工知能の進歩が生活に大きな変化をもたらしています。また、これらの技術が社会問題を深刻化させる可能性もあります。NPO法人学び足しデザイン工房は、経済や地域の格差が広がることを懸念しています。
科学技術の知識やスキルが仕事選びや生活の質に影響を与える一方で、学習機会は大都市に集中し、地方ではアクセスしづらい状況です。また、最新技術の教育現場への普及には時間がかかり、教育の質にギャップが生じています。人生100年時代を迎え、生涯学習が重要視される中、我々は、人々が培ってきたものに加えて新たなことを学び足していける機会を提供し、社会的な格差の是正や科学技術教育の拡充に貢献します。
現在は主たる活動として、aiEDU Japan(エーアイエデュ ジャパン)プロジェクトを行っています。aiEDU Japan プロジェクトでは、「AI時代に生きていく力をすべての人々へ」をミッションに掲げ、AI(人工知能)リテラシーの学習機会を子どもから大人まで、様々な人に提供しています。
当プロジェクトでは、教育の包摂性と公平性を確保するため、AIリテラシーを育成する教材をweb上で無償公開しています。AIリテラシー教育の全国展開に向け、北海道では地方の教職員、教育関係者の方と研修会やセミナーを通して関係を広げ、ネットワーク構築に取り組んでいます。今後は活動範囲を拡大し、より多くの方と関係を築いていきたいと考えています。
「学び足し」の機会の提供を通して、公正な社会を実現していきたいです。冒頭でも述べたように、学びの機会にアクセスできるかどうかは、地域間の格差を広げてしまう可能性があります。このような課題に対して、学習に関するアクセシビリティと包摂性を確保していき、多くの人が学び、豊かに生きていくことができる未来を創造していきたいです。
大阪・関西万博では「学びと遊びウィーク」が開催されます。多様な人の文化交流が「学び足す」機会となり、新たなアイデアが生まれるきっかけとなることを期待しています。
NPO法人 学び足しデザイン工房
北海道函館市亀田中野町116−2
代表:美馬のゆり