難病の子どもを万博へ 近ツーなどがプロジェクト

一般財団法人健やか親子支援協会(東京·渋谷)と近畿日本ツーリストは、難病の子どもとその家族を大阪·関西万博に招待するプロジェクト、「大阪·関西万博 難病こども支援 万博おでかけプロジェクト」を立ち上げた。難病の子どもの中には、日常的に人工呼吸器などの医療的ケアが必要な人もいるため、長距離移動や旅行が難しい。プロジェクトでは、移動手段の手配や宿泊施設の予約をサポートし、難病の子どもと家族に気軽に旅行を楽しんでもらうことを目指す。

プロジェクトの第1弾として5月下旬、佐賀市から山本歩夢さん(18)とその家族が大阪・夢洲の万博会場を訪れた。歩夢さんは脊髄性筋萎縮症という難病で、日常的に人工呼吸器やたんの吸引などのケアが欠かせないため、これまで家族で泊りがけの旅行をしたことはなかったという。一家は万博会場内に入るとすぐに売店を訪れてミャクミャクのぬいぐるみを購入したり、ガンダムパビリオンの等身大ガンダム像の前で記念写真を撮ったりと積極的に行動。シグネチャーパビリオンの「いのちの遊び場 クラゲ館」を訪れ、360度モニターに映し出される祭りの様子や生バンドによる演奏を楽しんだ。宿泊先のホテルでは、ウルトラマンが部屋を訪れるサプライズも。円谷プロダクションが運営するウルトラマン基金の協力で実施されたもので、ウルトラマンアークが歩夢さんにエールを送ったり、記念撮影をしたりした。父親の山本政昭さんは「子どもたちとガンダム像を見られてワクワクした。大屋根リングの上から外観だけでも各国のパビリオンを見られたことが印象的だった」と話す。

健やか親子支援協会の川口耕一専務理事は「難病の子どもがいると旅行が難しいと思われがちだが、少しの配慮で安全に移動できることを知ってほしい」と訴える。山本さん一家の旅行の際は、新幹線の個室を予約したり、車いすのまま乗れる介護タクシーを手配したりすることで、移動をサポートした。

第1弾は生命保険協会の協賛で実施。生命保険協会は、日本国内の生命保険会社全41社が加盟する業界団体で、全国の各地域で取り組んでいる社会貢献活動において、子育て家庭の支援や障がい者支援も行っている。

同プロジェクトは協賛·寄付を募集中で、大阪·関西万博会期中の10月上旬までに複数回の実施を目指している。

©Expo 2025

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