万博出展企業・団体とZ世代の若者たちによるセッションイベント日経EXPOフォーラム「Z世代と考える未来社会」が、2023年9月15日に大阪国際会議場で開催された。
学生を中心に約400人が集まった主会場では、空飛ぶクルマに関する基調講演の後、立命館大学3年生の新谷夏樹氏と同志社大学3年生の金田祐紀氏が司会を務め、3つのテーマで未来共創セッションが進行。会場では聴講者からの質問や意見を登壇者がリアルタイムで取り上げるアプリ(Slido)を活用して、会場一体の活発なセッションが繰り広げられた。また、万博出展企業や海外パビリオン出展国の関係者、学生団体や大学、大阪府・市などがブース出展した別フロアでは、Z世代同士やZ世代と企業・団体が交流。万博への関心の深まりと機運の高まりが感じられた。
万博出展企業・団体とZ世代の若者たちによるセッションイベント日経EXPOフォーラム「Z世代と考える未来社会」が、2023年9月15日に大阪国際会議場で開催された。
学生を中心に約400人が集まった主会場では、空飛ぶクルマに関する基調講演の後、立命館大学3年生の新谷夏樹氏と同志社大学3年生の金田祐紀氏が司会を務め、3つのテーマで未来共創セッションが進行。会場では聴講者からの質問や意見を登壇者がリアルタイムで取り上げるアプリ(Slido)を活用して、会場一体の活発なセッションが繰り広げられた。また、万博出展企業や海外パビリオン出展国の関係者、学生団体や大学、大阪府・市などがブース出展した別フロアでは、Z世代同士やZ世代と企業・団体が交流。万博への関心の深まりと機運の高まりが感じられた。
【貴重講演】空飛ぶクルマがもたらす、100年に一度のモビリティ変革
福澤 知浩 氏
SkyDrive 代表取締役CEO
未来共創セッションに先立って行われた基調講演には、SkyDrive代表取締役CEOの福澤知浩氏が登壇。「空の移動革命への挑戦~日本発 空飛ぶクルマと物流ドローンの開発~」と題し、大阪・関西万博で実用化を目指している空飛ぶクルマについて約1時間にわたり講演した。
冒頭、「私は2010年に大学を卒業したY世代。このような場でZ世代の皆さんにお話しできることは、とても感慨深い。日本で開催される万博に参画できるのは、またとないチャンス。今日のセッションをきっかけに、万博への機運を盛り上げていこう」とZ世代に向けて熱く語りかけた福澤氏。さらに、自身の起業経験を例に、「ベンチャービジネスを起こすことは、それほど難しいことではない。可能性あふれるZ世代の皆さんも、日本のサービスやモノづくりに変革をもたらしていってほしい。かつてiPhoneがそうだったように、イノベーションにおいて最初から100点満点は取れないのだから」とエールを送った。
空飛ぶクルマについての説明では、「タクシーの平均速度は時速15~20㎞、空飛ぶクルマはその5~6倍」と移動スピードの違いを例に挙げ、また「電話通信の手段が公衆電話から携帯電話に変わったように、移動の手段も変わり『空を走る』時代が来る」としたうえで、「メーカーは世界に約400社あり、複数人乗れるが滑走路が必要で大型のもの、小型で座席が1つしかないマルチコプター型の2種が主に作られてきた。SkyDriveはそれらをいいとこ取りした独自の機体開発が強み。100年に一度のモビリティ革命を牽引していきたい」と未来を語った。
そして、講演終盤はSlidoを用いた質疑応答へ。飛行機やヘリコプターとの違いなど機体に関する内容や、法整備の進捗、運航コストや運賃など多岐にわたる質問を多数取り上げ、1件ずつ時間を割いて丁寧に回答。空飛ぶクルマはもう現実的で身近なものであるという話に、聴講者は聞き入った。
※本記事は日本経済新聞朝刊に掲載されたものを引用しています。