

慶應義塾大学
2024塾生会議 環境3班
<代表者:村井大慈>
「UniConn」(ユニコン): 各大学で導入が進むデジタル学生証を用いた、社会課題の解決を目指すすべての大学生を繋ぐプラットフォームの提供
慶應義塾大学において学生証のデジタル化を大学に提言し、プロジェクトとして始動するに至りました。これを全国の大学にも導入し、学生証を通じた社会課題解決のためのプラットフォームを作ろうというのがコンテストにおける主題です。社会課題といえど非常に多岐にわたりますが、私たち大学生には同じ志を持つ人々に知り合うきっかけすらありません。そこで安全性や利便性を兼ね備えた公的なコネクションハブの実現を目指します。
コンテストに参加した感想
素晴らしい機会をいただきありがとうございます!私たちのアイデアは世間にどれだけ必要とされているのだろうか、机上の空論になりはしないだろうか。アイデアだけがあってもそれが認められなければ実装の実現可能性が低くなるのでしょう。そのようなただ中にあってこのNIKKEI未来社会共創コンテストの場で発表し、評価いただいたことが私たちの背中を押していただく結果となり、「やらねばならん」と一念発起する起点となりました!




誰もが人生の最後まで、自分の大切な人を忘れない世界をめざして~認知症の予防を狙ったアプリの提案~
「誰もが人生の最後まで大切な人を忘れない世界を創る」というビジョンのもと、認知症の予防を目標にしたアプリ「Memorial Compass」を開発中です。これは、認知症による記憶障害や社会的交流の減少を防ぎ、患者さんとご家族の支援を行います。代表である松山の祖父が認知症に罹患した体験が原点となり、全国や海外の高齢者施設での訪問・ヒアリングを重ね、当事者の皆さんの声を軸にした取り組みを進めています。
コンテストに参加した感想
審査員の皆様から、質疑応答の時間やコンテストの後の時間を通じて、意見交換をさせていただけたことが何よりもありがたかったです。特に、今後の事業化を目指すにあたり、ビジネスに関しての専門的なご意見は、今後の活動の指針になりました。また、今回のコンテストは、参加学生の専門分野が多岐にわたっており、普段医療という限られた枠組みで生きている私たちにとって、とても刺激的な時間になりました。本当にありがとうございました。




アトピー性皮膚炎の小学生向け かゆみを抑える緑茶染めインナーシャツ開発事業
小学生アトピー患者の、かゆみを我慢できずに患部を掻いてしまう課題を、緑茶染めインナーシャツにより、かゆみ悪化の原因となる黄色ブドウ球菌を減らすことで解決します。シャツの素材にはオーガニックコットン100%、染料の緑茶には規格外茶葉を使用することで、肌にも環境にもやさしい製品を作ります。また、普段着ているシャツを置き変えるだけで、既存の手段より手軽でストレスなく課題の解決を目指します。
コンテストに参加した感想
サイエンス賞を頂くことができ、大変光栄です。青山会長のご息女も過去にアトピーを患っており、その解決のために取り組んできたというお話を聞き、改めて自分たちも課題解決のために全力で取り組みたいと感じました。審査員の皆様からも、今後の事業展開について様々な視点からアドバイスを頂いたので、それを踏まえて事業を進めていきます。他の参加者の皆様も素晴らしい内容ばかりだったので、お互いに刺激し合い、未来社会を共創していきたいです。


SAFEID 〜汚れを受容する新しいファッション/障害と社会をつなぐカルチャー体験〜
アパレルで障害のある人の日常の課題を解決し、フェスイベントで障害のある人とない人が交わる非日常の体験を作っています。よだれかけと襟を融合したファッションアイテム「flexibib」は、食べこぼしやよだれで服の選択肢が限られてしまうという課題を解決するものです。そして、アート、音楽、マーケットを通じて、楽しみながら障害のある人とない人が交わる「!⇄!」というフェスイベントを運営しています。
コンテストに参加した感想
評価された部分が明確になり、事業化に向けてどのように進めればよいか計画立てるヒントになりました。この活動のどこに価値があるのかを見つめ直し、どうマネタイズしていくのか考えていきます。
ファイナリスト

アトリエ畔
<代表者:半田洋久>
被災地で、場所を作る
私たちは、能登半島地震で被災した建物を、少し変わった方法で改修しています。失われかけている能登の暮らしを未来につなぐための拠点を、仲間と共に、今手に入る材料で、できるところから手を加えています。関東からやってきた私たちは、現地の空気感を肌で感じ、知り合い、聞き、習い、驚きながら、何か目標を掲げてそこを目指している、というよりは、集落の人々と共に皆でかけがえのない不思議な時間を過ごしています。
コンテストに参加した感想
建築専攻からの参加は僕だけだったようです。建築は狭い学問で、アカデミズムの価値観は開かれないことが多く、その中にいると崇高な理念が求められたり、そういう姿勢になっていきますが、それは社会の価値観とはかけ離れているようにも思えます。そう言う場所からデトックスして、新しい場所で自分のやってきたことを評価していただくのは新鮮な気持ちでした。そういう意味で、この場は開かれていたのでしょう。

防災人材インキュベーション「BOSAI NEXUS」 Z世代の持続発展可能な人材活用&評価の仕組み
近年の広域災害による被害の深刻化、複合化への対応には、高度な知識と豊かな経験、機動力を兼ね備えた若手の防災人材が欠かせません。防災活動の経験や資格等を蓄積するシステムがあれば、若者特有の受験や就活によるキャリア中断を経ても、その経験は数値化され、評価されます。本仕組みは、若者が早期に防災活動へ参画する機運を後押しし、地域防災を担う次世代人材の発掘・育成を加速させ、地域防災力の向上・強化につながります。
コンテストに参加した感想
当団体は高校生と大学院生という組み合わせで登壇させていただきました。他の参加者の皆様とは異なり、SDGsそのものの解決というよりも、次世代に向けた人材育成や活用の仕組みを充実させることによりSDGsやウェルビーイングの達成を目指すという点で少し異質であったかもしれません。他の参加者の皆様の発表から多くの刺激をいただきました。引き続きこの課題については実現の方策を探っておりますので、またチャレンジさせてください。

廃棄物の活用をデザインする「つくり手の輝き」を次世代へ −物語をまとう紙への再生−
伝統と伝統が出逢う──。「暮らしの今と畑の今をつなぐ」をコンセプトに京都府和束町の廃棄茶葉を使ったアップサイクルブランド「WE」を立ち上げました。和束茶と越前和紙の組み合わせは作り手の輝きを伝える「ものがたり」です。現在はおから×越前和紙の開発を進め、新しい産業を創出しようとしています。伝統がつながる循環とプロセスは次の千年をまなざす未来のデザインへ。廃棄物が廃棄物でなくなる社会を目指して活動しています。
コンテストに参加した感想
WEは「暮らしの今と畑の今をつなぐ」をコンセプトにスタートしました。コンテストに参加することで「今」に問いを持ち続けることの学びがありました。貴重な舞台に立てたこと、志を同じくする仲間に出会えたことは大きな刺激であり、活動の源泉になりそうです。審査員の方々からのアドバイスに丁寧に向き合い、社会にうねりを起こせるよう努力し続けたいです。共創の可能性を今後も信じ、つくり手の想いを大切に活動していきます。この度はありがとうございました。

JHI
(job hunting innovation)
<代表者:出河優人>
就職活動による地方活性化プロジェクト
私たちは貴重な人材を地域に活かすことで持続可能な地域づくりを目標とするアイデア等を、私たちが住んでいる群馬県を例に挙げて考えました。1つ目は、観光と就活を組み合わせ、業種や年齢層別に選択できるツアーであること。観光業に対しての経済的な効果やその地域に愛着を持たせることを狙いとしています。2つ目は、主に他県住居者向けのオンラインツアーであること。最後は実際に行う予定で大学生主体の合同説明会です。
コンテストに参加した感想
貴重な機会を与えてもらえたこと誠に感謝しています。このコンテストは、私たちが考えたアイデアの社会的影響や価値を改めて考えるきっかけになりました。審査員の皆様から頂いた意見によって新たな視点とビジネスビジョンを得ることができました。また、強い意志を持ち活動をしている学生から刺激を受けることができました。この経験を今後の活動に活かし、より良いものにしていこうと思います。

チーム絶縁体
<代表者:井出優哉>
AquaTracker : 行動計測による陸上養殖魚の体調管理システム
我々は行動計測による陸上養殖魚の体調管理システム:AquaTrackerを提案します。このシステムは、カメラで魚の行動を解析することで魚の体調を判別するシステムで、これにより飼育員の勘や経験といった属人的な要素を排除でき、画一的な体調管理を可能とします。本システムにより、陸上養殖のさらなる普及を実現できると考えており、水産資源の減少を食い止め、持続可能な水産資源の実現を目指しています。
コンテストに参加した感想
この度は、ファイナリストに選出していただき、ありがとうございました。全国から集まった様々なチームの発表を受け、多くの刺激と気付きが得られました。「AquaTracker」は、映像解析によって陸上養殖における魚の体調管理を支援するシステムです。このシステムを通じて、持続可能な水産資源の実現に貢献できると考えております。今後もヒアリングと開発を進め、このアイデアを現実のものとすべく邁進してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。

ハンダイ自然を守り隊
<代表者:須藤拓磨>
生物多様性産学官連携マッチングシステムサービス POOOL
私たちの事業案「POOOL」は、生物多様性保全を目的とした企業・自治体・学生を繋ぐマッチングプラットフォームです。企業版ふるさと納税を活用し、企業が自治体の環境保全を支援できる仕組みを提供します。さらに学生はインターンとして参加し、実践経験を積むことで、自治体は資金・人材不足の解消、企業はCSR活動の推進、学生のキャリア形成が可能となり、社会全体で生物多様性を守る新たな仕組みとして機能します。
コンテストに参加した感想
今回のこのコンテスト参加の経験は、私にとって非常に刺激的で、自分の成長を促す大きなきっかけとなりました。周りの学生たちの意識の高さ、そして彼らが考えていることのレベルの高さに圧倒され、正直、危機感を覚えるほどでした。しかし同時に、この危機感こそが、私がこれからさらに成長していくための原動力になると強く感じています。この貴重な学びを活かし、今後も精一杯努力を続けていく決意です。

Farewell Care
(神戸大学起業部)
<代表者:森田湧斗>
親の死亡に関する行政手続きのオンライン自動化事業
年間死亡者数が増加する日本で、家族の死亡後に必要な約15種類もの行政手続きは、多忙なビジネスマンにとって心理的・時間的な負担が大きいです。特に手続きが複数の窓口に分散し、記入漏れや期限切れのリスクが遺族を悩ませます。本事業は、AIを駆使したオンライン手続き自動化サービスで、必要書類を一括判定・自動入力し、手続きに要する平均8日間を大幅に短縮。家族との時間を取り戻し、心の余裕を取り戻す支援を目指します。
コンテストに参加した感想
この度は、ファイナリストとして発表の機会をいただき、心より感謝申し上げます。多くの同年代の学生が社会課題の解決に向けて真剣に取り組み、熱意に溢れていることに大変驚かされました。コンテストに参加することで、さまざまな意見を取り入れられるだけでなく、多くの刺激を受けることができ、非常に有意義な経験となりました。また、万博の開催が間近に迫る中、協賛企業の活動にも触れることができ、大変興味深く拝聴しました。そのおかげで、万博への関心が一層高まりました。改めて、貴重な機会をいただきましたことに感謝いたします。

Hope link
<代表者:坂牧優羽>
災害時の女性と健康の安全を守るために:20歳の看護学生の提案
私達は今年成人を迎える20歳の大学生です。2024年の夏、私達はそれぞれ能登半島での復興ボランティアや長崎・五島のスタディーツアーを通して普段の生活とは異なる環境下での暮らしを学ぶことができました。今回は、現役看護学生として社会と向き合う私達から「災害時の女性の健康と安全を守るために」をテーマに社会貢献できるような案を提案させていただきたいと思い、本コンテストへの応募を決意しました。
コンテストに参加した感想
今回、私たちHope linkからは「20歳の看護学生の提案」として被災地での女性の暮らしを改善させるための事業を提案させてきただきました。どのグループも社会貢献に向けての提案の枠組みを超えて、地域や海外と提携した活動を実現できていたことが特に印象的です。今後は、学生という学びを柔軟に活かした「避難所ナースコール」や「女性用避難バッグ」を実現できるよう、本格的に活動に力を入れて取り組みたいと考えています。

BKCグリーンフィールド 人工芝再資源化プロジェクト
立命館大学体育会ラグビー部の練習拠点であるBKCグリーンフィールドの人工芝張り替えを契機に廃棄予定の人工芝をベンチに再資源化する「BKCグリーンフィールド人工芝再資源化プロジェクト」を立ち上げました。製品化したベンチはSDGs活動の象徴とし、小中学校向けの教育プログラムを構築する持続可能な取り組みです。また企業や学生団体、小中学校と協力し、スポーツの枠を超えた活動を通して持続可能な体育会を目指しています。
コンテストに参加した感想
今回NIKKEI未来社会共創デザインコンテストに参加させていただき、プロジェクトのゴールは違えど、全国にこんなにも高い目標に向かって努力をしている方がいることに刺激を受けました。私達もプロジェクトをもっと広め、持続可能な社会の実現にむけて尽力していきます。