大学生×子ども 科学の楽しさを伝える

奥山 登啓

Takahira Okuyama


  • 千葉大学 大学院融合理工学府 先進理化学専攻 博士課程2年
  • 学生団体「千葉大NESO」 代表

#研究 #生物学 #教育 #アウトリーチ #千葉大NESO


https://okutakahira.com/

https://researchmap.jp/okutaka

https://chibaneso.com/

奥山 登啓

Takahira Okuyama


  • 千葉大学 大学院融合理工学府 先進理化学専攻 博士課程2年
  • 学生団体「千葉大NESO」 代表

#研究 #生物学 #教育 #アウトリーチ #千葉大NESO


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「日本のアカデミアは危機に瀕している」

そのような言葉をよく耳にするようになったのは、私が大学院に進学し、研究者としての第一歩を踏み出した頃だった。この問題自体は長年にわたって日本で指摘されている。かつて科学立国として世界を牽引した日本は、現在、他国と比較して研究力の低下が懸念されている。

私はこの課題の発端が、初等教育段階における子どもたちの理科離れにあると考え、小学生が科学に興味を持つきっかけを提供することで、日本の研究力や環境問題の解決に貢献しようと活動を始めた。

生物学者を目指し、日々大学で研究に取り組む中で、なにか社会に貢献したいという漠然とした思いがあった。その思いが具体的な行動に結びついたきっかけは、教育実習生として母校を訪れた際のことである。そこで私が目の当たりにしたのは、教科書暗記型の学習スタイルであり、生徒は黒板の文字を写すことに必死になっていた。これでは、科学的思考力の育成はおろか、学ぶことの楽しさを見失いかねないと感じた。こうした学習スタイルが定着する前の早い段階から、子どもたちに科学の魅力を広く発信していく必要があると考え、学生団体「千葉大NESO」を設立した。

千葉大NESO(Nature Experience Support Organization)は現役の大学生・大学院生で構成されており、学生独自の視点からさまざまな科学プログラムを考案している。企業とコラボして実施する日帰りワークショップのほか、1泊2日で実験や解析・研究発表までを体験する自由研究合宿などを行っている。プログラムの詳細については、公式ホームページを参照していただきたい。

今後は、オンラインベースで長期にわたって研究を指導する「NESOアカデミー」や、月替わりでワークショップを開催する「NESOラボ」など、新規プロジェクトの開発に力を入れていきたい。

生成AIなどの発展により、子どもたちは「答え」を入手しやすい時代になった。しかし人生における重要な問い、例えば自分のキャリアをどう切りひらいていくかについて、誰も答えを与えてくれない。急速なデジタル化が進む現代だからこそ、論理的に考え判断する力が、これからの時代を担う子どもたちに求められていると感じる。そして、研究という答えのない問いに日々向き合い、科学の面白さを誰よりも知っている大学生だからこそ、子どもたちの学びの扉をひらくことができると信じている。

科学の面白さを伝え、子どもたちの学びの扉を開く

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