「NIKKEI 未来社会共創コンテスト 未来を拓くイノベーションセミナー」学生4組、万博で持続可能な社会へのアイデアを発表

日本経済新聞社は7月24日、Z世代の学生たちが社会課題解決のアイデアを提案する「NIKKEI 未来社会共創コンテスト 未来を拓くイノベーションセミナー」を大阪・関西万博のテーマウィークスタジオで開催した。

2月に開催したコンテストで入賞した学生チーム4組が、それぞれの取り組みをプレゼン。身近な問題の解決を持続可能な社会づくりにつなげる試みを披露した。セミナーにはオンラインを含め100人超が参加した。

「クリエイティブなアイデア」

最優秀賞の「慶應義塾大学2024塾生会議 環境3班」は、社会課題に関心のある全国の学生をデジタル学生証でつなぐアプリの構想を紹介。奨励賞の「Memorial Compass(メモリアルコンパス)」は、認知症患者のコミュニケーションを支援するシステムの事業計画について説明した。

サイエンス賞の「SkinNotes(スキンノーツ)」は、アトピー性皮膚炎のかゆみを和らげるために開発した緑茶染めの肌着を紹介。タカラベルモント賞の「SAFEID(セイフアイディー)」は、障害の有無にかかわらず楽しめる衣料品開発やイベント企画を披露した。

活動内容を発表する「慶應義塾大学2024塾生会議 環境3班」

セミナーの後半は、「未来社会を共創する~Z世代の挑戦と可能性~」と題してコンテストの審査員らがトークセッション。持続可能な開発目標(SDGs)に詳しい慶應義塾大学大学院の蟹江憲史教授は「東日本大震災を経験し、様々な苦難を乗り越えながら活動している世代なので、非常にクリエイティブなアイデアが見られた」と評価した。

後継ぎ経営者らの新規事業開発を支援している一般社団法人ベンチャー型事業承継(東京・千代田)の山野千枝代表理事は「入賞者に共通していたのは、自身の体験を起点に行動し、社会課題の解決につながっている点。非常に清々しく感動した」と語った。

「共感力」や「先手打つ力」

未来社会を切り開いていくために必要な力について、社会課題解決を目指す企業に投資するGLIN Impact Capital(グリンインパクトキャピタル、東京・港)の中村将人共同代表は「人々の苦しみを深く理解する共感力と、いち早く情報をつかむ情報感度が重要だ」と指摘。

経済産業省イノベーション・環境局の菊川人吾局長は、社会問題を抜本的に解決していく手立てとして、「テクノロジーの動向を追い、これから起こる社会問題を想像して先手を打つ視点が大切だ」と話した。

多様な交流でつながる未来

大阪・関西万博では「共創」が強く打ち出されている。新規事業開発支援のトイトマ(神戸市)の山中哲男社長は「共創は異分野の人たちと交流すると広がりが出る。自身の枠の外へ外へと出ていくことで、今は無駄と思うことも未来につながるかもしれない。行動を続けていくのが大事だ」とZ世代の奮闘にエールを送った。

©Expo 2025

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