入院中の寂しさ癒す ロボットで触れ合いをサポート

篠部 虹人

Nijito Sasabe


  • 慶應義塾大学 環境情報学部 1年
  • ロボットクリエーター

#ロボット #コミュニケーション #工学 #入院 #病気


https://www.instagram.com/nijito_sasabe/

篠部 虹人

Nijito Sasabe


  • 慶應義塾大学 環境情報学部 1年
  • ロボットクリエーター

#ロボット #コミュニケーション #工学 #入院 #病気


https://www.instagram.com/nijito_sasabe/

僕のロボット開発は、進行がんで寝たきりとなった親友の母との出会いから始まりました。

ある日、彼女が「病室からでも授業参観に出席したい」と話しているのを聞き、その言葉が胸に突き刺さりました。彼女の切実な想いを聞いたとき、「ロボットならその願いをかなえられるのではないか」と強く感じ、遠隔操作で教室に参加できる分身ロボット「ロボくま」の開発を決意しました。

入院病棟は身体の治療の場である一方、精神的には孤独を感じやすい場所でもあります。この孤独を解消するためには、患者と家族との接触機会の減少や、学校や職場などのコミュニティーへの参加制限に対する対応が重要です。病室にいながらもこれらの機会を享受できるようにするため、コミュニケーションテクノロジーの研究開発に取り組んでいます。

現在は、病気を抱える患者との共創型の研究スタイルで、ロボット開発を進め、医療現場で実証実験を行っています。患者と直接連携し、彼らのニーズを反映させたプロダクトを設計しています。具体的には、母親との触れ合いが制限された子どもたちに安心感を提供するハグニケーションロボット「Hug Bot (ハグボット)」や、人らしい呼吸と体温を持つぬくもり伝達ロボット「BREATH(ブリース)」の開発。また、病気や障害で移動が難しい方々が、遠隔地から社会参加できるようサポートする分身ロボット「TSUMIKI BOT(ツミキボット)」を開発しています。

僕は、これから「離れていても隣にいる」をロボットを通じて実現しようとしています。例えば、家族が病院に入院しているときでも、仕事で遠くにいても、まるで隣にいるかのように感じられる世界を作りたいんです。ロボットを使って、物理的には遠くにいながら、近くにいるかのように一緒に空間を共有し、お互いの存在を肌で感じ合える。これが、今後のコミュニケーションの未来だと考えています。

万博には、未来のコミュニケーションを体験できる先駆けの技術が集まり、多くの人が新しい形で離れている人とのつながり方を実感できる展示が数多く登場することを期待しています。

コミュニケーションテクノロジーで、人類の寂しさを解消する!

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