ゴミを資源に アート作品にアップサイクル

小松 杏

Anzu Komatsu


  • 大分県立情報科学高等学校
  • Walkly代表

#起業 #高校生 #SDGs #地域活性

小松 杏

Anzu Komatsu


  • 大分県立情報科学高等学校
  • Walkly代表

#起業 #高校生 #SDGs #地域活性

私が高校一年生の時、友達とお菓子を持って公園に遊びに行きました。ゴミを捨てようと思い周りを見渡しましたが、その公園の近くにはゴミ箱がありませんでした。コンビニなどでゴミを捨てるのも申し訳なく、結局家まで持って帰らないといけませんでした。このように私はゴミを外出先で捨てきれず困った経験が何度もあります。

他の友達や、家族に聞いてみたところ、たくさんの人がゴミ箱を必要としていることが分かりました。そして、ゴミを持ち歩くことに悩みを抱えている人は私たち日本人だけではなく、訪日外国人は自国の街中に多くのゴミ箱があるため、特に不便に感じているようです。

日本の街中にゴミ箱が少ない理由として挙げられるのは、①危険物の放棄、②家庭ゴミの持ち込み、③管理責任の所在の3つです。過去に起きた地下鉄サリン事件などによって、テロへの警戒心が高まったことも背景にあります。

これらの問題を踏まえ、私はもっとみんなが自由にゴミを捨てられる環境を作りたいと考えるようになりました。

そもそも、「ゴミ」 と言う認識から変えていく必要があるのではないのか、「ゴミ」 が何かに必要とされる存在になれば、ポイ捨て問題の解決、景観の美化促進などが可能なのではと気づきました。そこで、ゴミ箱ではなく資源回収BOXと呼ぶようにしました。

北九州市のオープンイノベーションプロジェクト「MIT-K」に参加し、共創会社と一緒に、資源回収BOXを制作しました。大分駅でテストマーケティングを行い、ペットボトルやお菓子の包み紙、捨てられた紙類など資源化しやすいものを中心に集め、消毒処理を施した上でアップサイクルし、アート作品にしました。アート作品はプロジェクトの成果発表会で販売し、利益を出すことができました。

今後は、各地で資源を回収し、それぞれの特色を活かしてアップサイクルを行い、資源を回収したそれぞれの地域に贈りたいと考えています。そして、街中の「ゴミ」が色々なことに再利用可能な「資源」へ、ゴミがゴミでなくなるそんな世界へ変えていきたいです。

今回の大阪・関西万博が、日本がリサイクルの推進をし、より住みやすく持続可能な社会となる大きな一歩になることを期待しています。

街中の「ゴミ」を再利用可能な「資源」へ

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