日本経済新聞社(以下、日経)と日経BPは2024年2月14日から16日までの3日間、大阪・梅田のハービスホールにて「日経SDGsフェス大阪関西ー2025年大阪・関西万博に向けてー」を開催した。1日目には日経の大阪・関西万博準備室による2024年度の事業説明会が開かれ、様々な大学や団体に所属する学生らが参加した。
Z世代とともに創り上げる
説明会では、万博期間を「Z世代とともに創り上げる」という日経の理念が強調された。
私が最も注目した取り組みは、13日に開設したウェブサイト「NIKKEI未来社会共創ENGINE」についてだ。独自のコンテンツ発信を通して大阪・関西万博への関心を集め、Z世代と企業・ビジネスパーソンの交流を促進する狙いがあるという。同サイトのコンテンツには、社会課題に挑戦するZ世代を取り上げる記事や、Z世代が企業・団体を取材する「学生取材班」、Z世代の立場から万博を盛り上げる「日経BANPAKUレポーター」といった役職などがある。説明を聞いていた学生らも、積極的に質問したり、スクリーンを撮影したりと注目しているような様子がうかがえた。
私たちが期待すること
これらの説明を受けてZ世代たちはどのような印象を受けたのだろうか。説明会後の懇親会で学生らに感想を尋ねた。
京都産業大学 若月拓海さん
今日のイベントには普段得られない企業や団体との繋がりを得るために参加したため、学生取材班の募集が魅力的に聞こえた。私はNPOにも勤めているので、多様な組織と繋がれているが、そうではない一般の人でも多様な出会いが得られる場に大阪・関西万博がなってくれたら良いと思う。
大阪国際大学 鶴原巧翔さん
学生取材班や日経BANPAKUレポーターといった役職にとても興味を持った。行動するのが好きなので、既に応募を決めている。こういった面白味のある取り組みが人々の注目を集め、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会」をみんなで考えるきっかけにもなるのではないか。
社会的活動への熱量が高いZ世代と、そんな彼らの行動力を求める日経の募集が上手くマッチしたようだ。出会いや挑戦を求める行動的な若者は多くいる。そんな彼らに整えられた役割と場が与えられることで、大阪・関西万博の世代を超えた発信のみならず、万博期間を通した社会変容がより活発になるのではないだろうか。日経とZ世代が共創する今後が楽しみだ。
学生取材班:南光開斗(法政大学1年)